2024 June ARTWORK
6月にお披露目した原画3点のご紹介です✧既存作品の購入をご希望の方はサイト上の[PARCHASE]ページをご確認ください。またその他の作品は肌芳Instagram投稿でもご覧いただけます。https://www.instagram.com/_____me.o
⠀「空城の跡」
100mm×150mm rectangle canvas
Acryl on canvas
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¥20,000(購入可)
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「途中までは登れたんだ、あの場所までは。」
ヴェールが降りてきて、星の欠片も。
あの空城、いやお城までもが音を立てなくなりました。
影はその繭に包まれ色を伸ばす先を失い、朧げに光っています。
そして時間をかけて作った歪な数段が意味をなさなくなっても。
目前の煌びやかな光景に惹かれ、不思議と寂しさを感じることはありませんでした。
次の夢遊の中、あの絹に更に星が降り注いだら?
また空城がひとつ落ちたなら。
「うん、夜空に触れる日は近いのかもしれないね」
私が言葉にせずとも、毛玉たちは夢の続きを見ているようです。
「枯れない花結晶」
100mm×150mm rectangle canvas
Acryl on canvas
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¥20,000(購入可)
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夜の境が降りてきて。
それはある日のヴェールのように柔らかなものではなく、冷たく静かな境界でした。
つい先程までは暖かい風が鱗の一枚を包んでいたのですが、今はその隙間に氷雪のような色が溶け込んでいます。
そんな中がおがおは寒さ、そして空の暗さにも目もくれずあることを思い出していました。
-ひんやりの種、持ってきたかな。
翼のおめかしには季節の花と植物を纏うのが1番だと、月の上であの子と話した時に教わったのです。
「でも、今度は無くならないものを。」
そう呟き、がおがおは永遠に枯れない花結晶を探すことを夢のひとつに加えました。
冷たい夜の中を尾にリボンを結いた1匹が悠々と飛んでいきます。
がおがおの記憶シリーズ
「これが夜空か」
450mm×350mm ellipse canvas
Acryl on canvas
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¥180,000(現在売約不可)
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今まで何ともなかった景色が「夜空」だと知ったのは、あの子に会ってからだった。
夜は星たちが小さく揺らめいていてたまに隠れたりする。
昔のこと、落ちたそれを撫でた時爪に触れた瞬間にさらさらと崩れてしまったことがあった。
そして高く舞い上がって、還るのだと思った。
その先が「夜空」と呼ぶことを知って、道が穏やかなものであるよう願うことができたんだ。
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