個展「raum」Online gallery

個展「raum」の原画一覧です✧


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✧ wave canvas | frill series 11点 ✧


wave canvas | - frill series -

180mm circle canvas + 装飾部分

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title

「夜空の瞬きを祝う」

story

心に灯すのはユメ以外でもいい。夢想の側で歩き、それらを記録して生きている私が思うことです。がおがおとの約束、それは目指す地に必ず辿り着き共に過ごすことではなく。証のリボンに夢が記されているから、大切に、大事に想う間はいつでもその日に戻って空を眺め、月に寄り道だってしてもいいのです。いつかわたしが導を遠いと感じても、夜空が瞬きをしたら、神秘とも思える影は眠ってしまうのだから。次に夜を迎えユメに戻るには、その瞬きの一瞬も旅のひとつだと祝うくらいがいいと思うのです。

price

¥58,000



wave canvas | - frill series -

180mm circle canvas + 装飾部分

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title

「還りの唄」

story

彗星の眩い光と大きな「ゴウ。」という音が聞こえたのは、いつだっただろう。砂となり消えたその星を掬い、丁寧に編み込まれた白銀の温室の前に佇み、昔のことを思い返していました。この間夜空を通りかかったがおがおは「大きな星、すごく綺麗だったんだ!」と言っていました。まるでほんの寸刻しか経っていないかのように、声高らかに。けれど私の記憶と身体はその出来事を詩にするのも難しいほど時を織ってしまいました。「ああ霞む気がして。」自身の言葉で残せないのなら、またがおがおに聞いてみよう。それを還りの唄として、今度こそ思い出せるように。

price

¥58,000



wave canvas | - frill series -

180mm circle canvas + 装飾部分

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title

「鯨陰の街」

story

鯨が空を泳ぐなんて、当たり前なのでした。私にとっても、あなたもきっと。だから帯が段々と降りてきていることに気付かず「今日もいい陰だ」と皆言うのです。けれど淵の生き物たちだけは宙を覆うあの鯨に変化が起きている事実を知っていました。“夜が明けるのが早い”。人よりずっとずっと長生きの、長寿モグラは空洞の住処の中でそう呟きます。けれどモグラは気づきませんでした。ずっと中心に近い地で帯が夜空へ行ける唯一の道になるということを。

price

¥58,000



wave canvas | - frill series -

180mm circle canvas + 装飾部分

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title

「秘密を巡らせて」

story

昔誰かが残した鏡の側に、竜が次の秘密を残します。そして今、少しずつ私たちの元へ近づくそれらを眺めて、「あれは流砂なのだろうか」と不思議に思っていました。もしそうなら楽して淵へ行けるのかも…なんて考えてみたりもしました。でも跡を残しながら歩くことが旅人としての見栄なのかなと、心の底では思っているのでまだこの足で進んでいきます。そう、ひとはよく考え、選び生きるけれどあの竜は気の赴くままに過ごすのだろう。そう考えるとわたしの足は少しずつ進むことを辞めていきました。あの秘密の欠片がここへ流れ着くまで、ゆっくり待ってみようと思ったのです。

price

¥58,000



wave canvas | - frill series -

180mm circle canvas + 装飾部分

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title

「星溜まりを掬って」

story

「この辺りには星溜まりがあるんだって。」「本当?」

「その端は人魚の尾鰭のようだって。」「今夜、見にいこう」わたしたちは新しい旅に出ることになりました。途中の街で聞いた噂話。信じても疑ってもよかったのですが、毛玉たちの目はきらきらと輝き、その星の世界を夢見るようでした。純粋に美しい空想を楽しむ心、この子達と旅を続ければ思い出せるのかもしれない。星溜まりが本当にあったなら、人魚の尾鰭のように流れていたのなら、それを掬ってこの日記帳に塗ってみよう。ずっと忘れないように持っていられるように。

price

¥58,000



wave canvas | - frill series -

180mm circle canvas + 装飾部分

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title

「星織りと門番」

story

門を飾り、別の夢への入り口を綺麗にするお仕事。それは長寿モグラと仲の良い白いオコジョの役目でした。一代にひとつ、好きな世界を彫っていいと言われている為、何が自分のとっておきかと悩んでいました。縫い合わせた浮かぶカーテンもあるのが当たり前で。夜に浮かぶ星々も、少しの変容はあれどいつも同じ。モグラは相変わらず跡の中で暮らしているし…。あれ、遠くに見えるあれはひと?と…山犬だ。ずっと昔に竜を彫った誰かが、その竜から「旅人と2匹生き物との約束を胸に飛び続けている」という話を聞いたと記録帳に残していました。その人間が今僕のそばへ来た。オコジョは自分のために残された門の余白をそのままに、ずっと高いところに記された竜の側に小さく旅人と山犬を彫ったのでした。

price

¥58,000



wave canvas | - frill series -

227mm circle canvas + 装飾部分

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title

「夜林檎の泉」

story

皆噴水は綺麗だと、自分の好みに塗り愛でていました。人に造られたそのモノの1番上には星色の林檎のオブジェが飾られています。私は少し離れて「確かに、けれど。」と呟き別の場所へ向かいました。行き先は泉の側。空から落ちてくる美しい夜林檎を、私はこの泉へ沈めるのでした。そしてそれは底でピカピカと輝いています。今夜で263個目。のはずですが、竜のがおがおがいくつか食べてしまったようです。私は「いつか夜に紛れて見えなくなってしまうよ」と言いましたが、彼は「それでもいいよ。翼の風は感じられるし、リボンは見えるから」と話します。「他の人間は知らないね、噂でも嘘でもないのにね。」「そうだね。」がおがおはどこからか持ってきた偽物のりんごを泉に浮かべました。それは決して輝くことはなく、静かに流れていくのでした。

price

¥88,000



wave canvas | - frill series -

227mm circle canvas + 装飾部分

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title

「星芒を撫でていく」

story

いつの日か作った甘い雲のお城は、時間をかけて姿を変えていきました。撫で広げて草木の夢を守る形に整えようとすると、一筋の星芒が夜空を貫き通ります。花の為大きな門を作ることを目的に、夜空は高さの指標でこの物語の背景でしかなかったのです。けれど一瞬のその出来事は、それはそれは眩しく羨ましく私の瞳に映りました。「そういえば、今夜の星はなんて綺麗なのだろう。」煌びやかなその様子をもっと近くで見てみたい。そう思うと同時に私は雲海を優しく撫で、空高い雲の塔を作りました。これであの星芒にも触れられるといいな。

price

¥88,000



wave canvas | - frill series -

273mm circle canvas + 装飾部分

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title

「僕が華やかな夜」

story

ずっとおめかしの日を楽しみにしていました。今晩は氷の街の上で、細氷花が舞うそうです。毛玉たちも心なしかいつもよりピンと背筋を伸ばし、共にその時を待っています。するとプワンと遠くでトランペットの音が鳴り、同時に美しい竜が空を飛びます。「あれって…がおがおだよね?」「間違いないね」予想外の出来事で呆気に取られる私の横で、2匹は面白そうに話しながら華やかな舞台を楽しんでいました。あのリボンは確かにがおがおだ、まさかここで会えるとは思っていなかった。ひとりと2匹の旅のショーは、もう1匹の竜を交えた再会の夢となったのでした。

price

¥120,000



wave canvas | - frill series -

273mm circle canvas + 装飾部分

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title

「夜明けの竜が光って見えて」

story

“その身体は白銀に輝いていた。”また新しい手記の欠片を見つけました。“あくる日も約束のリボンを探し見上げた夜空に、今日は絹が浮かんでいます。その様子は少し不自然で、無重の中にいるようでした。”それは、それはあの幕のなかで遊び飛ぶ竜のことだろうか?いつ書かれたものかも分からない手元の言葉と空を交互に見ながら、ふと、あれはこの主人になんと呼ばれたのだろうと考えました。「ねえ、竜。あなたに名前はあるの?」竜は何も応えず、遥かな夜の天へ還っていきました。褪せたあのリボン、結ばれた時は何色だったのでしょうか。

price

¥120,000



wave canvas | - frill series -

530mm circle canvas + 装飾部分

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title

「まろやかな月を撫でて」

story

「僕、夢を見たよ。」真っ暗な月を撫でながら、がおがおはそうぽつりと言いました。暗月を抱えた竜の視線は、あるはずなのに何故か見えない夜空の月面をたった今も愛でているかのようです。「どんな夢だったの?」と少し大きな声で尋ねると、がおがおはまた呟くように応えます。「…まろやかだった。」その言葉を噛み砕くために私は少し視線を落としました。驚き、刹那それに見惚れて言葉が出ませんでした。竜鱗がオーロラの釉薬を掛けたような輝きを持っていることに気づいたのです。「その夢の果てで、君は願いを叶えたんだね。なんて素敵なことだろう。」今度は少し小さな声で言った音へ、またすぐに返事が返ってきます。「僕がこの暗い月を育てて、またここへ戻ってくる。モグラにも伝えておくよ。」自由な旅の結の、ちょっとした夢のユメの約束が生まれた夜でした。

price

¥270,000





✧ raum series 10点 ✧



- raum series - (クリアケーキスタンドセット)

100mm×100mm×50mm square canvas + ガラスパーツ部分

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title

「淡いがあって」

story

探した宝物の色が夢で見たものと違く、暫く手に取るか迷っていました。この淡いを私のものに?いえ夜になるのを待って星を塗そうか。どこへもいかない、ゆっくり眠り過ごしても大丈夫。きっと。

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¥28,000(クリアケーキスタンドセット)



- raum series - (クリアケーキスタンドセット)

100mm×100mm×50mm square canvas + ガラスパーツ部分

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title

「結を靡かせて」

story

がおがおのリボンはしっかりと結ばれていますが、自分で解くこともできます。時には天の川で洗ったり草花の冠を編んだり、大切な飾りとして共に旅をしていました。今夜もその結を靡かせ次の夢へ向かいます。その竜は、月の上で話した時よりずっと立派な鱗を纏っていました。

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¥28,000(クリアケーキスタンドセット)



- raum series - (クリアケーキスタンドセット)

100mm×100mm×50mm square canvas + ガラスパーツ部分

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title

「静かな詩」

story

囀りを聞いては心を“静”にする。その繰り返しの書き留めにも飽きて、私はぐるりと辺りを見渡しました。今までは「穏やかでいるように」と春に伝えられ暮らしてきましたが、目の前には華やかな花々が生きていたのです。「きれい。これを記したい。」静かにそう思った冬でした。

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¥28,000(クリアケーキスタンドセット)



- raum series - (クリアケーキスタンドセット)

100mm×100mm×50mm square canvas + ガラスパーツ部分

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title

「鉱石の妖精」

story

いつまでも枯れない羽があるのだと。いえ妖精にも寿命はあり、私は幾度も側でその時を見てきました。けれど夢の中の私が言うのです。「鉱石の彼女は永遠だよ」と。少しの間、それを信じて生きてみようと思うのです。

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¥28,000(クリアケーキスタンドセット)



- raum series - (クリアケーキスタンドセット)

100mm×100mm×50mm square canvas + ガラスパーツ部分

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title

「望遠の鏡」

story

私の爺から聞いたことです。夜の鏡を見てはいけないって、それはどこかの怖いお話ではなく。鏡は人のすぐ近くで夜空を流す魔法の道具だから、彼らとの秘密を破ってはいけないからそう言い伝えられるようになったと。美しい空想と約束のお話でした。

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¥28,000(クリアケーキスタンドセット)



- raum series - (クリアケーキスタンドセット)

100mm×100mm×50mm square canvas + ガラスパーツ部分

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title

「海底はさらさら」

story

夢の底で地を撫でたら、まるで無重かのように星砂が舞いました。霞むなあと思いながら辺りを見ても何もなく、身体にほんの少し歪みを感じます。「ここは海底か、神殿でお昼寝していたはずだけれど…」ふわりと浮いた砂はひと足先に次の夢遊世界へ向かったようです。


price

¥28,000(クリアケーキスタンドセット)



- raum series - (クリアケーキスタンドセット)

100mm×100mm×50mm square canvas + ガラスパーツ部分

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title

「溶けて巡り」

story

わたあめを湖に落としたことがありました。瞬間溶けて無くなって、すぐに雨が降ってきました。今日の夢は晴れと思っていたのになと、傘もないのでぽつぽつとワンピースに斑点を付けていくそれを眺めていると、あまい香りがしたのです。もしかして、と掬い舐めると、さっきまで食べていた綿菓子の味がしました。

price

¥28,000(クリアケーキスタンドセット)



- raum series - (クリアケーキスタンドセット)

100mm×100mm×50mm square canvas + ガラスパーツ部分

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title

「翡翠晶の琴」

story

心地よい琴の音を聞いています。振動により風の流れが変わり、秋の香りがしたり、春の壁が近づいてきたり。私が鳴らすこれは翡翠晶でできたものです。長寿モグラが大事に磨いたというから、私が預かっているのです。すると走ってくる影が。あれはモグラ?何か言っています。「「季節が過ぎてしまうから弾いてはいけないよ!」」…あら?

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¥28,000(クリアケーキスタンドセット)



- raum series - (クリアケーキスタンドセット)

100mm×100mm×50mm square canvas + ガラスパーツ部分

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title

「尾鰭のおめかし」

story

人間はわたしの鱗を欲しがると聞いて、素敵ななにかと交換をしに水面へ上がりました。けれど小さなひとは私の何もを欲しがらず、「美しい尾鰭、これをあげる。お名前だけ教えて」と言いました。「私は、メロウ。ありがとう。」その後語り継がれた人魚の姿には、尾鰭に綺麗なペンダントが描かれていました。

price

¥28,000(クリアケーキスタンドセット)



- raum series - (クリアケーキスタンドセット)

100mm×100mm×50mm square canvas + ガラスパーツ部分

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title

「泉の砦に」

story

帰りの道は貝殻で覚えよう。幾つの夢を進んだかは、手元の蝋燭が半分になるまで。旅のひとつで竜を見かけてから、私はその姿をまた瞳に残すためにと歩いてきました。そして貝を落として随分と身軽になった私は、知らない道を小走りで進むのです。

price

¥28,000(クリアケーキスタンドセット)

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